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兵器の開発

(1) 原爆模擬爆弾 ・沖縄県伊江島のアメリカ軍基地で使われていたもの。

(2) ゼッケン:地球から核兵器をなくそう ・寄贈者が通勤の時などにつけて、平和の訴えをしていたもの。

(3) パイナップル爆弾 ・ベトナム戦争でアメリカ軍が使ったもの。親爆弾から多数のパイナップル型の子爆弾がばらまかれ、これが爆発するとたくさんの鋼球が飛びちって、ひろい範囲の人を殺傷する。

20世紀に人類は科学技術を急速に発展させました。そのおかげで、私たちの生活は豊かになりましたが、一方でそれは兵器の開発にも利用されました。その結果、人類は、多数の人間を瞬時に殺傷する「大量破壊兵器」を生み出していきました。
大量破壊兵器の代表格ともいえる核兵器は、すさまじい爆風と熱線に加えて大量の放射線を放出し、人々を殺傷します。この恐ろしい兵器の廃絶を求める声は世界中であがっていますが、アメリカをはじめとする核兵器をもつ国々はこの声になかなか耳を貸そうとしていません。
大量破壊兵器には、物質がもつ化学的毒性を利用して人を殺傷する化学兵器や、細菌やウイルスを利用して人や生物に害を与える生物兵器も含まれます。しかし、この両者は、すでに生産や保有を禁止する条約が結ばれており、世界中のほとんどの国がこの条約に加盟しています。
また近年では、情報技術の進歩によって兵器の性能が向上しています。特に兵器を正確に目標に命中させる技術の向上は目覚しく、この分野ではアメリカが他国を圧倒しています。しかし命中精度が高まったと言っても、誤爆などによる市民への被害は少なからず発生しているのが現状です。