企画展

祈りの森─戦時下の音風景とアートでつなぐ声・語り─

開催予定 2025.10.06 ~ 2025.10.25 ※12日(日)・14日(火)・19日(日)は休館

開催趣旨

企画内容
「音とイメージによる戦争体験の想起とアートを通じた歴史継承の実践的研究」を行う音楽学者森谷理紗と、ニューメディアアーティストのズヴォリンスキー・レオニードによるソーシャルアートプロジェクト。歴史的資料に基づく「歴史(記憶)の音」のゾーンと、AI他の先端技術を駆使したオーディオビジュアルインスタレーションの「祈りの森」のゾーン、そして研究成果をもとに製作した、シベリア抑留下のラーゲリ(収容所)で作られた「ラッパ付きヴァイオリン」の再現楽器とその音源を展示する。また、「Frozen tears(凍えた涙)」と名付けたサウンドオブジェクトは、来場者とのインタラクティブな音のコミュニケーション空間を創出する。
鑑賞者が耳をかたむけることで音が聞こえ、能動的な動きをすることで映像が変化するインタラクティブアートを通じた、新しい歴史との関わり方、歴史との対話の方法を提案する。

森谷理紗
京都大学人文科学研究所特定准教授
モスクワ音楽院博士課程修了(芸術学/音楽学博士)
音楽学・芸術学の立場からシベリア抑留の文化活動を研究し、再現楽器プロジェクト、レクチャーコンサート等の芸術実践も展開している。著書に『シベリア抑留下の芸術と人間—記録と記憶から想起する』(桜美林大学出版会、2024)

Leonid ZVOLINSKY (レオニード・ズヴォリンスキー)
ニューメディア・アーティスト、作曲家
様々なアルゴリズムやシステムを取り入れた現代音楽やニューメディア・アートに取り組むとともに、人の聴覚特性や音の錯覚効果と芸術への応用に関する研究を行なっている。2025年さいたま文化発信プロジェクト「空想するさいたま」(アーツカウンシルさいたま×東京藝術大学)等に作品を提供している。
www.leonidzvolinsky.com


開催概要

会場
立命館大学国際平和ミュージアム1階 企画展示室
休館日
日曜日 祝日の翌日
開館時間
9:30~16:30(入場は16:00まで)
料金
大人400円(350円)、中学生・高校生300円(250円)、小学生200円(150円) ※( )内は20名以上の団体料金
主催
森谷理紗(京都大学)
共催
京都大学人文科学研究所
後援
立命館大学国際平和ミュージアム、京都大学教育研究振興財団

助成      京都市「Arts Aid KYOTO」補助事業

関連イベント

  1. 表現ワークショップ(ミュージアム2Fピースコモンズ)全期間
  2. レクチャーコンサート(ミュージアム2Fセミナー室1) 10/11(土) 13:00-16:00
  3. クロージングアーティストトーク&コンサート(ミュージアム1Fロビー)10/25(土)16:00-17:00

ワークショップ
おがわゆま(本名:まゆこ)
現代アーティスト
札幌在住。数十年にわたり、反射する廃材などを収集、「万華鏡」と名付けたレンズを制作し、そのレンズで視えてきた世界を通して創作活動を行う。社会と個のつながりが視えてきた経験の共有を模索しながら、アートセラピーの手法でのワークショップ等も開いている。
www.mayukoogawa.com