「平和博物館の戦争継承」研究会 2023.11.10

開催終了 2023.11.10 ~ 2023.11.10

開催趣旨

〈報告概要〉
第二次大戦末期、福岡県小倉市(現・北九州市)は広島市に次ぐ二発目の原爆投下の有力な候補地とされていた。 2022 年4 月、公設の資料館としてオープンした「北九州市平和のまちミュージアム」は、こうした「準被爆都市」としての市民意識を反映する施設である。被爆資料が中心展示とされているわけではないものの、「被爆」を重要なコンセプトの一つとする資料館の誕生は、市内外のメディアで大々的に取り上げられた。
しかし、同館への注目の高まりの一方で見落とされがち なのが、1990 年代以降続けられてきた、平和資料館建設を求める市民運動の存在である。公設ミュージアムの開館は、こうした一連の運動の成果と言いうるものであったが、 2023 年6 月には、この市民運動を引き継ぐ形で、再度民間の平和資料室が若松区で開館した。小倉が投下候補とされ た背景にある、同市の軍事都市としての性格を中心に展示 する同資料室は、公設の資料館と「補完」関係にあるとともに、他面においては鋭い「対称」関係にあるとも言える。
本報告では2022 年に開館した北九州市平和のまちミュージアムを中心に据えつつ、その概要紹介のみならず、1990年代以降の平和資料館建設運動の歴史、また2020 年代の民間の平和資料室建設運動との比較をふまえ、通時・共時両面からの複合的な把握を試みていきたい。

開催概要

会場
立命館大学国際平和ミュージアム 2階セミナー室1
休館日
開催時間
17:00~19:00
料金
参加無料 ※事前申し込み不要
主催
立命館大学国際平和ミュージアム
共催
後援

【問い合わせ先】

MAIL io1025-a@st.ritsumei.ac.jp(担当:大月)
TEL 075-465-8151 / FAX 075-465-7899