特別展

2025年度秋季展覧会「反戦のプリズム ―今、人類の良心に問う」Prism of Peace Activism

開催予定 2025.11.01 ~ 2025.12.25

開催趣旨

―今、人類の良心に問う

「ラッセル法廷」、「反戦野外パネル展」、平和をつくる表現者たち

 1960年代後半から70年代にかけて、世界史上未曾有の反戦運動が世界規模で展開されました。ベトナム戦争におけるアメリカの軍事介入への民族的抵抗に共感した人々の行動が、戦争を終わらせる大きなうねりとなりました。また国境を越えて連帯した人々はベトナム反戦運動を越えて、様々な社会課題へと目を向けていくようになります。なぜ、人々はそれほどまでに共鳴することができたのでしょうか。そして私たちは、今、暴力の連鎖をとめるために何ができるのでしょうか。

本展覧会では、平和のために行動した表現者たちの足跡をたどります。なかでも、アメリカの戦争犯罪を裁く市民法廷「ラッセル法廷」(※)に呼応して、ベトナム戦争犯罪調査の中心を担った陸井三郎、日本で「ベトナムの子どもを支援する会」を結成した絵本作家、画家たちによる「反戦野外展」を中心にとりあげます。一方、ベトナム戦争は一人一人にどのように迫り、どう記憶されているのでしょう。戦争のその後を、ベトナム人現代アート作家たちの視点から見つめ直します。

戦後80年、ベトナム戦争終結50年の今年、かつて連合国が裁いた第二次世界大戦におけるドイツと日本の戦争犯罪、市民社会によって裁かれたベトナム戦争という広い歴史的文脈のなかで、平和を希求した表現者たちの遺産、未完の課題を考え、明日の平和創造への一歩を探ります。

※ラッセル法廷:イギリスの哲学者バートランド・ラッセルが提唱し、ベトナムにおけるアメリカの戦争行為を戦争犯罪として告発することを目的として展開された、市民の手による市民法廷。ラッセルが再三にわたって“人類の良心”に問いかけ実現した。1967年に5月および11月下旬〜12月初頭の2回開催。陸井三郎は日本の中心的メンバーとして、ベトナム戦争犯罪調査に約7年にわたってベトナムと欧米、日本の運動を結びつける稀有な存在として貢献した。


開催概要

会場
立命館大学国際平和ミュージアム1階 中野記念ホール
休館日
日曜日 祝日の翌日 ただし11/23は開館
開館時間
9:30~16:30(入場は16:00まで)
料金
大人400円(350円)、中学生・高校生300円(250円)、小学生200円(150円) ※( )内は20名以上の団体料金、常設展見学可、文化の日(11/3)関西文化の日(11/15)は無料公開
主催
立命館大学国際平和ミュージアム     
協力 ちひろ美術館
共催
                
後援
京都市、京都市内博物館施設連絡協議会、 他予定

関連事業

講演会/映画上映会

◆講演会
2025年11月3日(月・祝)14:00-16:30
会場 立命館大学国際平和ミュージアム1F エントランスホール
演題「戦争の記憶と和解 ベトナムの今」
講師 古田元夫 (日越大学学長・東京大学名誉教授)(オンライン)
藤本博(明治学院大学国際平和研究所、元南山大学教授)、
河内信幸(中部大学名誉教授)
参加自由 ※オンライン併用
※入館無料(文化の日)

オンライン参加申込( 締切10月31日(金))は、
下記よりお願いします。

 

◆映画上映会(大阪・京都)
■ドキュメンタリー映画「記憶の戦争」
監督:イギル・ボラ 2018年|韓国映画|기억의 전쟁 ©2018Whale Film
配給:スモモ

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第1回(大阪) 2025年11月24日(月・祝)13:30~16:00
会場 立命館大学 大阪いばらきキャンパス(OIC) H棟 JIZAI HALL
定員 50名 無料

第2回(京都) 2025年11月29日(土)
会場 国際平和ミュージアム 中野記念ホール
10:00~11:00  解説・ギャラリートーク
藤本博(明治学院大学国際平和研究所研究員、元南山大学教授)、
河内信幸(中部大学名誉教授)
※展覧会場へは入館料が必要です

13:30~15:00 映画上映(※会場は下記でご注意)
会場 立命館大学 衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館1F シアタールーム
定員 先着40名 無料
※整理券はギャラリートークにて配布します。