企画展

第137回ミニ企画展示「学徒出陣 林尹夫をさがして―1943-2021」

開催終了 2021.03.01 ~ 2021.03.27 ※開催期間を延長しました

開催趣旨

本展は、学問の徒であることを希求しながら生きる道を閉ざされた一人の大学生と、彼が残した日記でめぐる展覧会です。

1943年、15年戦争が激しさを増した頃、徴兵が延期されていた主に文科系の大学生、高等専門学校生も軍隊へと召集されることが決定しました。
世にいう「学徒出陣」です。立命館大学も例外ではなく、1994年に行った「学徒出陣の実態調査」における兵休簿の調査成果から、学徒出陣した3,000人の学生の内、約1,000人が帰らぬ人となったことが判明しました。

国際平和ミュージアムでは、同時期の多くの学生とともに徴兵され海軍へ入隊した京都帝国大学の学生「林尹夫(タダオ)」が、海軍航空隊での訓練をへて、実戦へ赴くまで記し続けた日記や、家族にあてた葉書を収蔵しています。

本展では、立命館大学の学徒出陣関係資料の紹介と、「林尹夫(タダオ)」が残した日記、家族との書簡類などを通じて、当時の等身大の学生像を紐解きます。戦地に赴いたもの、見送ったもの、残されたもの、それぞれの視点から若者を戦場に送り出した歴史と、その実像を、見つめなおす契機となることを願い、開催します。

なお本展では、立命館大学博物館実習生の実習展示として、勤労動員学徒についても紹介しています。

【 WEB展示ページ 】
https://rwp-museum.jp/2021137mini/

【 関連企画 】
第19回メディア資料研究会
「林尹夫日記(学徒出陣)」

日時:2021年2月19日(金)
講師:田鍬 美紀氏(国際平和ミュージアム学芸員)
対面会場とオンラインで開催予定


開催概要

会場
立命館大学国際平和ミュージアム2階 常設展示室内
休館日
日曜日、祝日の翌日(3月21日(日)は開館)
開館時間
10:00~12:00(入館は11:30まで)・13:00~15:00(入館は14:30まで) ※消毒等の実施のため、12:00~13:00は一旦退館をお願いいたします。
料金
大人400円、中・高生300円、小学生200円 ※ 地階受付で見学資料費をお支払いください。※立命館で学ぶ人・働く人は無料です。
主催
立命館大学国際平和ミュージアム
共催
後援