【開催報告】2019年度秋季特別展 「上野誠版画展 -『原爆の長崎』への道程-」関連企画 トークイベントⅡ「父・上野誠」

2019.11.26 (火)
▲会場の様子

 

 2019 1116日(土)、2019年度秋季特別展 「上野誠版画展 -『原爆の長崎』への道程-」関連企画 トークイベントⅡ「父・上野誠」を開催し、31名の方にご参加いただきました。

 ひとミュージアム上野誠版画館副館長の上野遒さんをお迎えし、父・上野誠について家族としてまた同じ版画家としての視点からお話いただきました。幼い頃に暮らした鹿児島・指宿の思い出から、父から受けた作文指導、母・チイのことなど、身近にいたからこそお話いただける貴重な内容となりました。

 トークイベント終了後には、展示会場内で技法や作品に込められた思いなど約1時間たっぷりとお話いただきました。実際の作品を前に、参加者とのやり取りを交えて解説いただくことで、より深く作品を理解する機会となりました。

 トークイベントに参加いただいた方々からは、「上野氏の半生、版画作品の細かな解説が良かった。命の「生」と「死」を見つめた氏の作品からは、戦争をテーマにしたものからも深い印象として心に残りました。版画のモノクロの世界だからこそ、白黒写真のように感情よりもリアリティを伝えてくれる「説得力」がありました(30代 会社員)」、「原爆関連の作品の根底にある労働者や市井の人々へのあたたかいまなざしや敬意を知ることができて、大変興味深かったです(自営業)」といった感想をいただきました。

▲講師 上野遒氏 ▲ギャラリートークの様子